こんにちは、天馬です。
今日は「理想の学習スタイル」について話していこうと思います。
つまり、
どうやって中国語を勉強すれば、実力が最も伸びるのか?
この点を明確にしていきます。
すでに中国語を学習しているのであれば、
- 中国語教室に通って勉強している
- オンライン講座で中国語を学んでいる
- 独学で勉強している
のいずれかの方法で勉強をしているはず。
また、中国語の力を伸ばすためには
- 中国ドラマや映画を観た方が話せるようになる
- 中国現地で生活した方が中国語が身につく
- 中国人の友達や恋人を作った方が力がつく
- ネイティブ講師に教わった方が話せるようになる
このように考えている人も多いでしょう。
これらすべての点について本記事で明らかにしていきます。
僕自身、かつて中国人の女性とお付き合いした経験もありますし、中国上海で仕事をする前に日本の中国語教室に通ってネイティブ講師から中国語を教えてもらった経験もあります。そして、現地中国で3年以上にわたり総経理として仕事をした経験があります。
実体験から、何をすれば中国語の実力が伸びるのかを心得ています。これから中国語を学習していきたいと考えている人、より良い学習スタイルで勉強していきたいと考えている人、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
多くの人が誤解している衝撃の事実【これをやっても中国語は伸びない】
理想の学習スタイルについてお話する前に、多くの人が抱いている誤解から解消していきます。
先ほど、中国語の力を伸ばすために
- 中国ドラマや映画を観た方が話せるようになる
- 中国現地で生活した方が中国語が身につく
- 中国人の友達や恋人を作った方が力がつく
- ネイティブ講師に教わった方が話せるようになる
といった方法が良いと考えている人もいるという話をしましたね。
ですがこれ、どれも中国語を伸ばす本質的な方法ではありません。
「え?何を根拠に?」と思われるでしょうが、どれも僕自身が実践して検証した結果です。もちろん、これらの方法自体を否定するつもりはまったくありません。ただ、中国語を伸ばす「本質的」な方法ではないと伝えたいのです。
誤解その①:中国ドラマや映画を観ても中国語は話せない
中国のドラマや映画をみて中国語を伸ばそうと考えている人もいるでしょう。
もし目的が「中国語の実力を伸ばしたい」という点にあるなら、今すぐやめた方がいいです。理由は、難しすぎて続かないから。
中国ドラマや映画にはすべて”普通话”で字幕が付いているので、何を言っているかを簡体字で確認することはできます。ですが、字幕を見ながら内容を理解できる人はレベル(目安)で言えばHSK5級以上の人です。
初学者の人がいきなり中国のドラマや映画をみても「全然わからない。。。」となってモチベーションが下がり、挫折する可能性が高まるだけです。
もちろん「中国のドラマや映画を楽しみたい」という目的で見るのはOKです。ただ、中国語の力を付けるために中国コンテンツを利用したいなら、せめてHSK4級レベルをクリアしてからにしましょう。
誤解その②:中国現地で生活しても中国語は伸びない
「中国で暮らせば中国語の力はさすがに伸びるでしょ」
おそらく多くの人がそう考えるでしょう。実際、僕が中国上海で働き始める前もそのように考えていました。中国での仕事を通じて、帰国時には見違えるほどレベルアップしているだろうと。ですが、残念ながら見違えるほどのレベルアップは感じられませんでした。
結論、中国で生活したからといって中国語が伸びるとは限りません。
何も「自分がそうだったから他の人も同じだ!」と言いたいわけではありません。これには理由があるのだと気付かされたのです。
中国で生活することによって「中国語で話さなければならない」という環境は手に入ります。否が応でも、日常生活や仕事で必要な単語やフレーズは身に染みるレベルで覚えます。
ですが「中国人のようにペラペラに話せるようになるか?」と聞かれると、難しいです。なぜなら、外国に身を置くだけで言語が習得できるほど甘くはないから。
最初は現地で不自由なく生活できるように中国語の勉強に必死になりますが、次第にその熱量は失われていきます。生活ができるようになると、その状態に慣れてしまうのですね。加えて現地で仕事をしていたら、忙しくて中国語の学習に割く時間もあまり取れなくなるのです。僕がまさにこの状態でした。
まったく話せないままで現地生活を終えてしまう駐在日本人が多い理由も、ここにあるのです。
誤解その③:中国人の友達や恋人を作っても中国語は伸びない
「中国人の友達や恋人を作れば中国語は伸びる!」
中国語に限らずですが、こういった議論はよくされますね。
結論、友人や恋人を作っても中国語はほとんど伸びません。
構造的には「誤解その②:中国現地での生活」と同じです。中国語を話す”環境”こそ手に入りますが、それ自体があなたの中国語を劇的に伸ばしてくれるわけではないのです。
実際、中国人の友人や恋人を持った経験のある僕から言わせてもらえば、これは幻想に過ぎません。友人よりも近い距離になる恋人を作ったとしても、中国語が劇的に伸びることはないのです。
仮に学習目的で恋人を作ったとすれば、少なからずレベルアップは図れるでしょう(道徳的に問題はあるでしょうが)。ですが、どんな目的で恋人を作ったにせよ、パートナーは中国語の先生ではありません。
「これ、中国語でなんて言うの?」と聞けば色々教えてくれます。中国で流行っている言葉やわからない文章も丁寧に教えてくれるでしょう。ですが、それだけです。今やネットで調べればわかることを、最短ルートで仕入れている程度に過ぎないのです。
その上、相手も日本語を学んでいるとしたら、同じようなことを求められます。時間は取られるし、僕らでも説明できない日本語の微妙なニュアンスを伝えるために頭を悩ませなければならない。これ、語弊を恐れずに言えば学習の効率性がめちゃくちゃ悪いのです。
だからこそ、学習目的で恋人を作るなんてやめたほうがいいです。
誤解その④:ネイティブ講師に教わっても中国語は伸びない
最後の誤解は「ネイティブ講師に教わっても中国語は伸びない」です。
正確に言えば”中国語の伸ばし方を知らないネイティブ講師”に教わっても、です。僕ら日本人が外国人に日本語を教えることは基本的にはできません。
なぜなら、日本語の伸ばし方や文法的な話を(専門にしている人を除いて)知らないから。幼少期から当たり前のように日本語に触れ、成長とともに日本語が話せるようになっている以上、日本語について外国人に説明するのは至難の業です。
これは中国人にも同じことが言えます。
僕らは中国語や英語を学ぶ時「ネイティブ講師が教えてくれる」という広告や宣伝文句に惹かれます。そのネイティブ講師から学べば「なんか話せるようになりそう」という根拠のないマジックにかかってしまうからです。
もちろん、中には素晴らしいネイティブ講師もいます。ですが、その反対もまた多いことを忘れないでください。
いずれも”環境に頼るだけ”では中国語は伸ばせない
と、ここまで4つの誤解について紹介してきました。
- 誤解その①:中国ドラマや映画を観ても中国語は話せない
- 誤解その②:中国現地で生活しても中国語は伸びない
- 誤解その③:中国人の友達や恋人を作っても中国語は伸びない
- 誤解その④:ネイティブ講師に教わっても中国語は伸びない
ディスっているように見えてしまうかもしれませんが、別に否定しているわけではありません。
自分の中国語の実力を伸ばすために行動を起こしている時点で素晴らしいことです。ただ、中国語の実力を最速最短で伸ばす観点からはあまりおすすめできないということを重ねてお伝えしておきます。
この4つの誤解に共通しているのは「環境」さえあれば「中国語が伸びる」という因果関係が出来上がってしまっている点にあります。「○○さえすれば、中国語が伸びる」なんて絶対の方法はこの世に存在しません。
環境を自分で用意することはとても大事です。
ですが、環境に身を置いたからといって、自動的に自分のレベルが上がっていくなんてことはありえないのです。
つまりは「自分で中国語を習得しにいく」という積極的な姿勢と強い目的意識が必要なのです。これさえ持っていれば、上記で紹介した4つの方法も、誤解ではなく有効な手段に変えられるかもしれません。
理想の学習スタイルは「最強のサイクル」を作り出してくれる!
さて、いよいよ理想の学習スタイルについて紹介していきます。
人それぞれ自分の好きな環境で学習すればいいという意見もあるでしょうが、難易度の高い中国語を習得する観点からは
独学スタイルが最も理想的
と断言できます。
独学が最も理想的な学習スタイルといえるのは、実力を伸ばすサイクルを生み出してくれるからです。公認会計士試験に合格した勉強法を中国語学習に活かすの記事でも紹介したように、人は「インプットとアウトプット」を繰り返すことではじめて自分の知識を深めることができます。
中国語教室やオンライン講義でも多少は実践できますが、どうしても”受け身”になりがちなんですよね。「教室に行けば中国語が学べる」とか「ネイティブ講師が教えてくれるのだから、きっと中国語が話せるようになる」といったように、潜在的にも”環境への期待と依存”が生まれてしまうわけです。
その一方、独学で学ぶと決めた人は強いです。
- 自分の努力で中国語を極めようという意志が強い
- 中国語学習のモチベーション管理ができる
- 実力を伸ばすために、試行錯誤を繰り返して成長できる
といった、中国語の実力を伸ばす上で大切なマインドや積極的な姿勢を、無意識ながらも獲得しているからです。
すでに中国語教室に通ったりオンライン講義を受けて学習していたとしても、肩を落とす必要はありません。そこでしか学べないこと、そこだから吸収できることがあるはずなので、積極的な姿勢を持ちながら学習を続けてみてください。
これから中国語を学ぼうと考えている人なら、HSK合格を目的にしつつ、独学で力を伸ばしていくのが最も効率的です。とはいえ、一人で学習することに対する不安や誰にも質問できない環境に不安を覚える人もいるでしょう。
そういった人は「独学+α」の成長環境とレベルアップを目指す天馬コーチングを視野に入れてみてください。僕が「1on1」「3ヶ月短期」で初学者から中級レベル以上の能力に育て上げます。
コーチングを受けられない人も、引き続き公式LINEや各種SNSでの発信を楽しみにしていてください。独学の人が超効率的に実力を伸ばせるように、わかりやすくタメになるコンテンツを発信していきます。
まとめ:中国語学習に対する誤解を解き、本質的な方法で中国語を学ぼう!
今回は、中国語の理想的な学習スタイルについて解説してきました。
世の中に絶対の正解はありません。が、色々な人の経験から「成果を出すための法則」を導き出すことはできます。
- 中国語教室に通ったのに、一年経ってもろくに中国語を話せない
- ネイティブ講師に教わったのに、中国人相手にほとんど会話ができない
- 中国で現地生活をしていたのに、ほとんど中国語を話せない
こういった人がなぜいるのか?
本記事で明らかになったかと思います。これから中国語を頑張って勉強していきたいと考えている人、より良い学習スタイルで自分の実力を伸ばしていきたいと考えている人の参考になれば嬉しいかぎりです。
それではまた別の記事でお会いしましょう!最後まで読んで頂き、ありがとうございました。