こんにちは、天馬です。
今回は中国語学習で活かせる究極の勉強法について紹介したいと思います。
動画で観たい方はコチラ 文章で読みたい方はコチラから「勉強方法なんて、自分の好きなようにすればいいのでは?」と思われる方もいるかもしれません。たしかに、すでに自分の中で確立している勉強方法があるなら、この記事は読まなくてもいいです。
ですが、あなたはただでさえ難しい言語である「中国語」を習得したいと思っているはず。時間が無限にあるなら好きなように勉強して頂いてOKですが、時間は有限です。
難易度の高い中国語を学習するにあたって、間違った勉強方法だけはやってはいけないのです。
もし勉強方法を間違えると、
- どれだけ頑張っても成果が出ない
- たくさん時間をかけても中国語が話せない
- 結果が出ないと失望して習得をあきらめてしまう
といった大きなデメリットを被ってしまいます。
中国語への学習モチベーションが高く、頑張っているあなたにそんな想いはして欲しくないと僕は思っています。そこで、本記事では「中国語学習の効果を最大化にする究極の勉強法」をお伝えしていこうと決めました。
僕が公認会計士試験を突破した時のメソッドを盛り込んでいるので、本記事を読めば「どうやって勉強すれば成果が出るようになるのか」といった正しい勉強法のコンパスを手に入れることが出来ます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
公認会計士試験になかなか合格できなかった僕のNG勉強法
公認会計士試験というのは、医者や弁護士と並ぶ国家三大資格と言われる難関試験です。
本記事では公認会計士について紹介する趣旨ではないので、詳しく知りたい人はコチラを参考にして欲しいのですが、よく「公認会計士試験に合格したなんてすごいね!」と言われることがあります。
ですが、僕は決して優秀ではありません。本当に優秀な人というのは「一発合格」できる天才肌なのです。自分で言うのも情けない話ですが、僕は一発どころか4回くらいチャレンジしましたし、大学も留年、その上に予備校に通い続けるためのお金を祖父母から借りたこともある落ちぶれ者でした。
合格までのプロセスは悲惨なものでしたが、この経験を通じてあなたに伝えられることがあります。
それが「間違った勉強法」と「正しい勉強法」です。
4回ほどチャレンジしたとお伝えしましたが、最初の3年は「THE 間違った勉強法」を信じて勉強し続けていました。もう後がないと思った最後の年にようやく「正しい勉強法」を実践し、合格することが出来たのです。
まずは間違った勉強法とは何かを理解してください。
間違った勉強法は大切なお金や時間のすべてを僕らから奪っていきます。公認会計士試験と中国語学習は内容こそ違えど、勉強法を間違えればすべてが水の泡になる点は共通しています。
そのため、これだけはしてはいけない勉強法を紹介していきます。
間違った勉強法の正体は”完璧主義”によるもの僕が公認会計士試験に合格できなかった時の勉強法。
その間違った勉強法を一言でいえば「完璧主義」が根底にあったと言えます。
具体的に取り入れていた勉強方法がこれ。
- 1つ1つの講義を完ぺきに理解してから次の講義に進む
- 理解できない論点は丸暗記する
- 準備不足と感じたら答案練習(テストのこと)は受けない
どうですか?
「あ、自分と似ている」と感じた人もいれば、「自分のスタイルとは全然違う」と感じた人もいるでしょう。
もし前者であれば、要注意です。おそらくあなたにも「完璧主義」の傾向があるはずです。
個人差はあるかもしれませんが、完璧主義は学習効率をめちゃくちゃ下げてしまう厄介なものなのです。なぜなら「自分の要求基準を満たしているかどうか」という主観的な尺度のせいで、なかなか先に進めず、進んだ頃には前の内容を忘れてしまうから。
「いやでも、1つずつ完璧にこなせば、記憶への定着もいいのでは?」
こう思われる方もいるでしょう。たしかにすべてを100%理解できれば、記憶への定着も良く、いつでも思い出せるのかもしれません。ですが、いきなりすべてを理解できる人なんて、ごく一部の天才を除いてこの世に存在しません。
難易度の高い学問であればあるほど、一発で理解できない内容は多くなるのです。
たとえるなら「入ったら気持ち悪い沼」がある中で、いかに「とりあえず先に進もう」と思えるかどうかが勝負の分かれ道となるのです。
この「完璧主義」から抜け出すことが、正しい勉強法に近づく第一歩となります。
この点を踏まえた上で、合格できた時に僕が実践していた「正しい勉強法」について紹介していきます。
公認会計士試験の合格に導いてくれた「3つの成功勉強法」
「完璧主義をベースにした勉強方法が”間違った学習法”なら、その逆をすればいい。」
当時、公認会計士試験に合格できずに悩んでいた僕が出した結論がコレでした。不安な気持ちもありましたが、合格のためならと思い切って今までと真逆のことをするように心がけました。
これが功を奏したのです。
今まで取り組んでいた
- 1つ1つの講義を完ぺきに理解してから次の講義に進む
- 理解できない論点は丸暗記する
- 準備不足と感じたら答案練習(テストのこと)は受けない
といった考えをすべて捨て、
- 理解してなくてもいいから、とにかく次の講義に進む
- 丸暗記をやめて理解を促す工夫をする
- 準備不足であっても答案練習(テストのこと)は必ず受ける
このような方針に切り替えたのです。
まず、この時点で得られたメリットが「時間」です。今まで細かいことにこだわり過ぎていたせいで失われていた時間を、大幅に取り戻すことが出来たのです。
そして、新たに得た時間を使って取り組んだ勉強法がこの3つ。
公認会計士試験を合格に導いた3つの勉強法
- テキストを何度も読み込む
- できるだけイメージ化する
- 問題集を繰り返し解く
「え?これだけ?」と思われるかもしれませんが、ここに学習効果を最大化にする秘訣が隠されています。
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1テキストを何度も読み込む
細かい話は省略しますが、公認会計士試験には合計7科目あり、一次試験と二次試験から構成されています。
そして、7科目の中には「計算科目」と「理論科目」があるのですが、わかりやすく言えば「試験範囲は広いし、覚えることは膨大だし、計算までこなす必要がある試験」と言えます。
そのため、先ほどお伝えした完璧主義をベースにした勉強法ではまったく太刀打ちできなかったのです。なぜなら、次に進む頃には前の内容をほとんど忘れていたから。
つまり、学習内容を自分の知識として定着させるためには、いかに内容を理解して忘れないようにするかがポイントなのです。
ここで使えるのが「エビングハウスの忘却曲線」の考え方。
聞いたことある人も多いでしょうが、これは時間の経過とともに、学習コストが増えてしまうことを実証した考え方です。よく「時間の経過とともに記憶が失われる」と説明されている記事を見かけますが、厳密には違います。
何が言いたいのか?
それは「人は時間が経てば学習した内容を忘れるのだから、復習しよう」ということです。そして「復習する間隔が長すぎるとまた覚えるのに時間がかかるから、頻繁に復習して学習コストを下げよう」ということです。
だから「テキストを何度も読み込む」ことで、
- 学習した内容を忘れてしまうことを防ぐ
- 一度理解した内容を知識として定着させる
- 理解していない論点に何度も触れて理解を促進する
ことを実現していたのです。
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2できるだけイメージ化する
僕が会計士試験に落ち続けていた時は「丸暗記」の勉強法を取り入れていました。
ダメな勉強法とわかっていても、膨大なインプットを求められる会計士試験の前ではこうせざるを得なかったのです。このとにかくツラいだけの丸暗記作業を捨て、代わりに取り入れたのが「イメージ化」すること。
とにかく頭の中でイメージするのです。
イメージは人の記憶をサポートしてくれます。ただ文字を文字情報としてみるのではなく、文字をイメージ化して視覚情報として変換するのです。
人の脳は「視覚情報」を使うだけで、記憶への定着が促進されることが明らかになっています。
理解できない内容を文字としてとらえるのではなく、理解につながるイメージとひもづけてみてください。
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3問題集を繰り返し解く
そして最後にもう一つ、大事な勉強法があります。
それが「問題集を繰り返し解く」ということ。ここもめちゃくちゃ大事です。
これまで紹介した2つのステップとこの3つめのステップの違いはなんだと思いますか?
それは、
- 前ステップ:インプットの学習効率性を上げる話
- 本ステップ:アウトプットで学習効果を上げる話
こういった違いがあります。
たとえば「エビングハウスの忘却曲線について説明してください」と言われた時、なんとなく知っているのに、自分の言葉で説明できない人は実は多いです。
この原因が「アウトプット不足」にあります。
何もエビングハウスの忘却曲線に限った話ではありません。一度読んだ本の内容を忘れてしまった、一度観た映画の話を忘れてしまったことが起こるのは、すべてインプットで終結しているからに他ならないのです。
つまり、人間はインプットとアウトプットを繰り返してはじめて”自分の知識”に変えることが出来る生き物なのです。
アウトプットをすることではじめて、
- 自分の脳内にあるモヤモヤを外に吐き出せる
- インプットした内容を理解しているかどうかがわかる
- 何が自分に足りないのかを再認識できる
といった”自分の知識”に変えるプロセスが機能するのです。
日々の中国語学習で取り入れるべき正しい勉強法はコレ!
お待たせしました。
最後に、公認会計士試験を突破した勉強法をどうやって日々の中国語学習に取り入れていけばいいかを解説していきます。
ここまでの内容を振り返ると、
- 完璧主義をベースにした勉強法は捨てる
- テキストを何度も読み込む
- できるだけイメージ化する
- 問題集を繰り返し解く
という話をしてきました。
これを中国語学習向けにアレンジしていきます。
結論:3つのコアを取り入れよ!!大前提として「完璧主義」は捨ててください。
これはもはや学習マインドとして持っておいていただきたいレベルです。
その上で、意識もらいたいコアとなる考え方がこの3つ。
- インプットは回転率を重視せよ
- イメージ化で記憶を助けろ
- 超アウトプットで成長しろ
1つずつ解説していきます。
【コアとなる勉強法①】インプットは回転率を重視せよ!
僕が会計士試験で合格した勉強法の1つに「テキストを何度も読み込む」がありましたが、これは言い換えれば「回転率」を上げる勉強法です。
汎用的に使える考え方なので覚えておいて欲しいのですが、同じ作業をより多くこなすことを「回転率を上げる」と言います。
たとえば、1冊のテキストを1週間かけて学んだとしましょう。この場合、先ほども話したように1週間経った頃には最初の内容は悲しいほど忘れてしまっています。これを防ぐために「回転率」を重視してテキストを読み込むのです。
具体的には、1冊のテキストを1週間かけて1回学ぶのではなく、1日で1回学ぶ作業を7回(1週間)繰り返すイメージです。1週間かけてじっくり学ぶよりも、1週間で7回学んだ方が明らかに記憶への定着率は高く、忘れにくくなります。
これは新しい知識や、これから覚えたいことがある時に有効なインプット方法です。
中国語の学習において言えば、
- 新しい単語を覚えたい時
- テキストで学んだ論点や文法を身に付けたい時
こういったケースで活用してみてください。
【コアとなる勉強法②】イメージ化で記憶を助けろ!
先ほどお伝えした通り、イメージ化は記憶への定着をサポートしてくれます。
ここでちょっとクイズ。
以下の中国語単語が何を意味しているかわかりますか?
- 苹果、香蕉、西瓜
- 西红柿、萝卜、西兰花
上段が「果物系」の中国語単語で、下段が「野菜系」の中国語単語です。
おそらく「果物系」の中国語単語はわかるでしょうが「野菜系」の中国語単語はわからない人が多いハズ。こういった時に「イメージ化」を積極的に活用してみて欲しいのです。
中国語単語やフレーズを覚える時は、いちいち日本語を介していてはダメです。
「中国語」と「イメージ」を直接リンクさせることが成功法になります。以下は僕のInstagramでの過去の投稿ですが、こういったイメージで記憶にインプットさせる作業を心掛けてみて下さい。
これが出来るようになるだけでも、インプットの質を大幅に向上させることが可能になりますよ。
【コアとなる勉強法③】超アウトプットで成長しろ!
回転率を重視した勉強法と並んで重要になるのが「アウトプット」ベースの勉強法です。
アウトプットがなぜ大切なのかはすでにお伝えした通りです。
中国語の実力を伸ばすためにもアウトプットは当然重要になるのですが、具体的に以下のような方法によってアウトプットが可能です。
- 文章を音読する
- 中国語の文章を書く
- 誰かと中国語で話す
いずれも、自分の脳内で完結するような作業ではなく、自分の外側に向かって発信するアウトプットスタイルとなります。
これを日々の学習方法に取り入れることで、実力が劇的に伸びます。HSK6級に合格した僕も、さらに中国語の力を伸ばすため、日頃の学習方法にこれらを取り入れているほどです。
初心者の人であれば、特に「音読」がめちゃくちゃ大事になります。この点は中国語でトップの成績を取り続けた学生時代に見つけた成長の秘訣でその重要性を解説しているので、まだ見ていない方はチェックしてください。
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中国語でトップの成績を取り続けた学生時代に見つけた成長の秘訣
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まとめ:究極の中国語勉強法には正しいマインドと3つのコアが必要!
今回は、公認会計士試験のエピソードをまじえつつ、中国語学習でも活用できる究極の勉強法を紹介してきました。
最後に本記事を簡単にまとめておきます。
- 間違った勉強法は時間とお金すべてをムダにする
- 完璧主義マインドは早いうちから捨てるようにしよう
- コアとなる3つの考え方を意識しよう
こんな感じですね。
中国語は外国語の中でも難しいと言われる言語です。ですが、コツさえつかめば実力は伸びますし、どんどん学ぶことが楽しくなる言語でもあります。
本記事の内容を日頃の学習に活かしてみてくださいね。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました!それではまた。