本質的な考え方

中国語でトップの成績を取り続けた学生時代に見つけた成長の秘訣

中国語でトップの成績を取り続けた学生時代に見つけた成長の秘訣

こんにちは、天馬です。

「中国語で一番大切な要素は何か?」

今日はそんな話をお伝えしていきたいと思います。

その前に、少しうざいタイトルになっていてごめんなさい。ただこれは、僕の成績や実績をひけらかすことが目的ではありません。

学生時代、僕は集団クラスの中で中国語の授業を受け、その過程で「中国語ができる人」と「できない人」の違いをイヤというほど見てきました。そして、そこには中国語の実力を伸ばすために必要不可欠なとある要素が隠されていたのです。

本記事では、僕の学生時代の話を織り交ぜつつ、中国語学習で突き抜ける実力を身に付けるために必要な基本的要素を知って頂きたいと思います。3分ほどで読めますので、どうぞお付き合いください。

クラスの2人に1人は”中国語が苦手”という真実

僕は高校二年生の時、第二外国語としてはじめて「中国語」に触れました。多くの人は大学生に入ってから第二外国語を学び始めるところ、早めに学習できたのはラッキーでした。

僕は高校二年生から大学二年生まで、トータルで4学年ほど色々なクラスで集団授業を受けてきました。ほとんどの授業で「中国語に精通した日本人講師」「ネイティブの中国人講師」が担当してくれたのですが、だからといってクラス全員が中国語ができるようになったわけではありません。

むしろ、苦手としている人の方が多い印象でした。

  • 英語は得意なのに、中国語は苦手な人
  • 学習し始めてから3ヶ月も経たずに挫折する人
  • テキストの文章がまったく読めない人

こういった人の多さにビックリしたほどです。

中でも、最後の「テキストの文章がまったく読めない人」はかなり多かったです。授業では「○○さん、この文章を読んでください」というシーンがよくあります。

すると、中国語を苦手としている人は必ずといっていいほど中国語の文章が読めないのです。

まったく読めない人だけではなく、かなり詰まりながら苦労して読んでいる人がめちゃくちゃ多い。これが、中国語を苦手としている人に共通している点でした。

【結論】中国語を苦手としている人は「発音」ができていない

「中国語を苦手としている人は中国語の文章が読めない」とお伝えしましたが、これには2つの意味が含まれています。

  • 【パターン①】簡体字のピンインがわかってない
  • 【パターン②】簡体字のピンインはわかっているが、発音が正確でない

ピンイン(拼音)というのは、中国語(主に簡体字)をどうやって読むかを”アルファベット”で表記した発音記号のことです。

たとえば

我在努力学习中文(私は頑張って中国語を勉強しています)

といった文章があった場合、初学者の人はなんて読めばいいかわかりませんよね。そこで、

Wǒ zài nǔlì xuéxí Zhōngwén 我在努力学习中文(私は頑張って中国語を勉強しています)

このようにピンインを表記することで、なんて読めばいいかがわかるようになるわけです。

ですが、中国語を苦手としている人はそもそもこのピンインがわかっていません。上記でいう【パターン①】の状態ですね。わかりやすく言えば、漢字(簡体字)とピンインをリンクさせられていない状態が【パターン①】といえます。

中国語が苦手な人のパターン①(簡体字のピンインがわかっていない)
【パターン①】のイメージ

対して【パターン②】はピンインはわかっているのですが、四声を間違えたり、正しい発音ができない状態にあります。こちらもわかりやすく言えば、ピンインと正しい発音をリンクさせられていない状態が【パターン②】といえます。

中国語が苦手な人のパターン②(ピンインはわかるが発音が正確でない)
【パターン②】のイメージ

中国語が難しいと言われる理由がここにあります。

「文字を認識」→「読み方を認識」→「正しく発音」というサイクル自体は、僕ら日本人が漢字を読むのと同じ構造です。ただ、中国語の場合は「ピンインに四声がある」ため、正しい発音をすることが日本語の何倍以上にも難しくなります。日本語にはない発音があるのも厄介です。

日本語で「橋」と「箸」の発音を言い間違えても、さほど大きな問題にはならないかと思います。少なくとも、外国人が話しているケースでは「あ、橋(箸)のことを言ってるんだな」と察することができるはず。

その一方で中国語の場合、同じ発音である「睡觉 shuì jiào」と「水饺 shuǐ jiǎo」を言い間違えると理解してもらえません。パッと見、どちらも「shui jiao」で同じ発音のように見えますが、四声が違うため、ここを間違えるとほぼ伝わらないのです。

もちろん、文脈によっては相手側が意図を汲んでくれるケースもありますが、少ない印象です(ちなみに「睡觉 shuì jiào」は寝る、「水饺 shuǐ jiǎo」は水餃子という意味)。

ここまでの話でおわかり頂けたように、中国語で一番大切な要素となるのは「発音」なのです。

中国語の発音がわからないと

  • 相手が何を言っているのかサッパリわからない
  • 自分の伝えたいことが相手にまったく伝わらない

といった状態になるからです。

中国語の学習をする時は「自分で発音」することが一番大切

中国語の学習で一番大切な要素は「発音」という話をしてきました。

最後に、これから学習を進める際には以下の3点を必ず意識してみてください。この3つを意識するだけで、中国語の力は劇的に伸びていきます

「何を根拠に?」と思われるかもしれませんが、これらはすべて僕が学生時代に徹底していたことです。これを続けたおかげで、成績も伸ばせたと自負しています。

中国語学習で絶対に意識したい3つのポイント

  • 音読を恥ずかしがらない
  • 中国語を学習する時は必ず声に出して読む
  • 読めない簡体字があったら必ず調べる

一見、どれも変わり映えしない内容かもしれませんが、当たり前の内容をいかにコツコツ続けられるかどうかで今後の実力は大きく変わってくるのです。

ポイント①:音読を恥ずかしがらない

これは日本人の特性とも言えるかもしれませんが、言語を取得するに際して「恥ずかしい」という気持ちは成長の妨げになります。

日本語を学びたての外国人が、自信満々に日本語を話して間違えているシーンを想像してみてください。あなたはその外国人に対してどのように思いますか?

おそらく「頑張って話しているな」「かわいいな」と思うのではないでしょうか?

これと同じです。

もっと言ってしまえば、音読は「自分だけの空間」で出来るもの。まずは恥ずかしさを捨てることから始めてみましょう。

ポイント②:中国語を学習する時は必ず声に出して読む

恥ずかしさを捨てたら、実際に「声」に出して読むクセをつけてください。

これは中国語をマスターするまで、常に意識して欲しい超重要なポイントです。頭の中だけで読むのはやめてください。絶対に声に出してアウトプットしてみてください。

これをするかしないかで、リスニング力・会話力・読解力など様々な面で大きな差が生まれてきます。

誰かの前で音読を披露する必要ありません。一人になれる場所を見つけて、音読するだけです。この習慣を早めに習得できた人だけが、中国語を制することが出来るのです。

ポイント③:読めない簡体字があったら必ず調べる

最後は、読めない簡体字をそのままにするのは絶対にやめてください。

中国語の学習に慣れてきた時こそ、要注意です。これがクセになってしまうと、実力が伸び悩む悪循環を招きます。

たとえば「勺子」という単語があったとしましょう。

この単語を見た時に、以下のいずれかに該当したら辞書などを必ず確認してください。

  • これ、なんていう意味だっけ?
  • 意味はスプーンだよな。ピンインはなんだっけ?
  • ピンインは確かshao ziなんだけど、四声がわからない
  • 四声はたぶん「1声+1声(shāo zī)」だろう

自分の中で「?」や「だろう」があった場合には、そのままにしては絶対ダメです。

「勺子」の意味は”スプーン”でピンインは”sháo zi(2声+形声)”です。もし意味やピンインを間違えたまま覚えてしまったら、相手に伝わらなくなります。

「勺子」だけならまだしも、こういった細かな確認作業を怠るようになると、他の単語も「まあいっか」と流すようになってしまい、結果として正しい中国語を身に付けられずに終わります。

最初のうちは、どれだけ時間がかかってしまっても気にする必要はありません。

面倒な作業でも最初のうちはコツコツ積み重ねてみてください。それが「習慣」となり「将来の強み」に変わります。あせらずとも、実力は着実に身についていくのです。

この3つは、初学者であっても上級者であっても変わらない普遍的な原則です。

まとめ:中国語は学び始めの習慣作りが肝心!特に「発音」は面倒でもしっかり取り組もう

今回は僕の学生時代の話から、中国語学習に必要不可欠な「発音」の重要性について解説してきました。

簡単に本記事をまとめると、

  • 中国語を苦手としている人には2パターンある
  • 1つめは簡体字とピンインをリンク出来ていない状態【パターン①】
  • 2つめはピンインと正しい発音をリンク出来ていない状態【パターン②】
  • 中国語ができるようになるためには「発音」が何よりも大事
  • 中国語を勉強する時は、常に声に出して音読する習慣を身に付けよう

こんな感じになります。

初学者の人は、この面倒くさい作業をコツコツ続けることから始めてみてください。実力が伸び悩んでいる中級者以上の人は、今一度この初心に戻って学習スタイルを見直してみてください。

  • ネイティブに教われば中国語ができるようになる
  • 市販のCDを聴き流しすれば、実力が伸びていく
  • 単語をひたすらノートに書く練習をすれば実力が伸びる

これらはどれも正しい学習方法とは言えないのです。

兎にも角にも、中国語学習では「発音が命」ということを本記事を通じて覚えておいてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました!それではまた。

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