中国の生活 天馬コラム

はじめての中国出張や現地駐在に不安を感じたら読んで欲しい

中国出張や現地駐在が不安なら知っておきたい事前準備
悩んでいる人

はじめての中国。。。なんだか不安だな。。。

そう感じているあなたの不安を解消していきます。

中国行きに不安を感じているのは”今だけ”

結論、その不安は「今だけ」です。

出張にせよ、現地駐在にせよ、その不安は長く続きません。今だけの気持ちなので、良くも悪くも楽しんでください。

「何を根拠にそんなことが言えるのか?」

これは、実際に中国上海を生活拠点にして仕事をしていた僕の経験から言えます。出張でも駐在でもなく、現地法人で働いていた僕が保証します。たしかに最初は不安かもしれませんが、その不安は今だけだから。

実のところ、僕自身も中国に行く当初は期待感よりも不安感の方が大きかった記憶があります。だから、今あなたが抱えている気持ちは痛いほどわかっているつもりです。

でも大丈夫。

本記事では、

  • 中国初日からビビってた僕の情けないエピソード
  • 不安を少しでも減らすために今からできる”3つの事前準備”

について書いています。

少しでも不安を和らげたいと考えている人は、最後まで読んでみてください。きっと中国行きが楽しみになりますよ。

はじめての中国出張や現地駐在に不安を感じるのは当たり前

「浦東空港について、タクシーに乗るのも怖くてしばらくうずくまっていた」

これが当時の僕です(笑)

中国で働く決意をし、意気揚々と日本を離れたにも関わらず、上海に着いたらビビって動けませんでした。雰囲気からして違う世界を目の当たりにして、ひるんでしまったのだと思います。

そんな僕は、生活に必要なものを詰め込んだ大きなキャリーバッグを横に置いて、空港の踊り場でしばらく休んでいました。時間にして30分くらいですかね。

タクシー乗り場の場所を何度も確認して、目的地を書いたメモを何度も見返して、自分なりに自分を奮い立たせていました。

ようやく重い腰をあげ、タクシー待ちの長蛇の列に並んでいると、日本でも有名なとある企業の広告が目に入りました。すると、不思議と「日本のみんなも頑張ってるんだな」とエネルギーをもらえた気になれたのです。

タクシーの運転手にも無事に目的地を告げることができ、見慣れない高速や街並みを横目に、1時間ほど車に揺られていました。無事に目的地のローカルホテルについたかと思えば、ここでトラブル発生。

事前にオンラインで予約していたのに、なぜか急に「外国人はダメ。泊まれない」と言われる始末。日本だとありえないことが、海外では当たり前のように起こる。そんなどこか耳にしたことのある出来事を身を持って体験しました。

ここでも30分くらい途方にくれていましたが、いくつかのホテルを「外国人は泊まれますか?」と渡り歩いて、なんとか宿泊先を見つけることができました。これが、今でも鮮明に覚えている僕の中国初日の出来事です。

どうですか?

中国行きがより怖くなってしまいましたか?それとも「天馬って結構ビビリな奴じゃん」と笑ってくれましたかね?

もし中国に行って不安を感じたら、僕のビビリを思い出して突き進んでみてください。

実際、僕は内向的な性格でビビリだったと思います。ただ、出張であれ、現地駐在であれ、日本を飛び出して異国に行くのは怖くて当然です。

「得体の知れない何か」に触れる時こそ、人は恐怖を感じる生き物です。外部の刺激をあまり好まない内向的な人であればなおさらです。

ただ、こんな僕でも3年半という決して短くない期間を乗り越えることができました。最後の一年なんかは楽しくて仕方なかったほどです。

出張であれば、そんなに長い間中国にいることもないでしょう。現地駐在であれば、正直結構イイ思いはできるかと思います。

日本から出向のような形で現地駐在できるということは、上場企業かそれ相応の資本力を持った企業で働いていることでしょう。誰もが知る上場企業の駐在員になれば、日本人が多く住む街で、マジで何不自由ない生活を楽しめます。

僕のように泥水をすするような思いをする必要はまったくないのです。

「なんだ、思ったより中国って楽しそうじゃん」と思って頂けた方は、その心意気です。本当に、不安を感じるのは最初だけなのです。

中国出張や駐在の不安を解消するための事前準備

ここまでメンタル的な話をしてきました。

「怖くて当然。時間が経てば不安なんてなくなる」と。

ここからは、なんとなく感じている不安を取り除くためにできる「3つの事前準備」を紹介していきます。万全な状態で中国に行きたい人は、必ずチェックしておいてください。

自信をもって中国出張や現地駐在に臨めます。

事前準備①:中国バイアスをなくす

日本にいるとメディアを通じて色んな中国のニュースを目にします。

客観的な事実だけであればまだしも、実際のニュースにはかなりバイアスのかかった主観的なものもあります。SNSで情報を仕入れている人にいたっては、間違った情報を信じ込んでいる可能性もあります。

その結果として、中国に対してあまり良い印象を抱いていない人も少なくないはず。そんな中、あなたは中国に行かなければならない。

こんな状況に不安や嫌気を潜在的にも感じてしまっているのかもしれませんね。

ですが、そんなメディアの情報を信じるのはやめましょう。これからは「自分の目」で確かめてみてください。

無理に中国を好きになる必要はありませんが、メディア情報を鵜呑みにし、行ったこともない国のことを知った気になるのだけはやめて欲しいのです。もし少しでも「中国バイアス」を持っている自覚がある人は、それをなくすことから始めてみてください。

バイアスをフラットにすることが、不安解消の第一歩となります。

事前準備②:スマホを中国で使えるようにしておく

中国はネット大国ではありますが、中国企業のアプリやサービスしか使えないような「金盾(グレートファイアウォール)」の仕組みになっています。

そのため、日本で使っているスマホをただ中国に持って行っても、何もできません。以下のような、日本でよく使っているアプリやサービスは基本的に使えない国なのです。

  • Twitter、Instagram、FacebookなどのSNS
  • Googleの各種サービス(Google Chrome、Gmail、YouTubeなど)
  • その他中国以外のアプリやサービス

そのため、まずは以下のステップでスマホを中国向けにカスタマイズしておきましょう。

今持っているスマホを中国で使えるようにするためのプロセス

  • SIMフリーかどうかを確認する
  • 中国で使えるSIMを購入する
  • 中国生活におすすめのアプリをダウンロードしておく
  • 海外サービスを使うならVPNも絶対に用意しておく

これさえすれば、快適な現地生活を手に入れられるので、精神的な負担も減ります。

step
1
SIMフリーかどうかを確認する

日本で使っているスマホを中国で使うためには3つの方法があります。

  • 契約しているキャリアの国際ローミングを使う
  • 海外向けポケットWi-Fiを使う
  • 海外で使えるSIMカードを購入する

結論としては、太字にしている「SIMカードの購入」がベストです。

数日程度の出張ならどれでもいいですが、通信料をおさえる観点からはSIMカード一択です。

国際ローミングは使った分だけ請求される従量制になっており、ほとんど使ってないのに高額請求されるケースすらあります。なので、個人的には国際ローミングだけはおすすめしません。

もし短期出張で国際ローミングを検討しているのであれば「海外向けポケットWi-Fi + VPN(ステップ③)」のセットにした方がいいくらいです。

そして一番おすすめの「SIMカード」ですが、大前提としてSIMフリーである必要があります。

日本でも2021年10月以降、各キャリア会社は「原則、SIMフリー」のスマホを販売しています。もしそれ以前にスマホを購入しており、SIMロックされている可能性がある人は、以下のページを参考にSIMロック解除をしておきましょう。

SIMフリーであることを確認したら、中国で使えるSIMカードを購入します。

step
2
中国で使えるSIMを購入する

中国で使えるSIMカードは、

  • 日本のAmazonなどで購入する
  • 香港の空港や駅で購入する
  • 空港やイミグレーション付近のショップで購入する
  • 現地の通信キャリアで購入する

このいずれかの方法で購入できます。

出張期間や現地駐在かどうかでおすすめの購入方法が変わるので、それぞれわけて紹介していきます。

”短期出張”の人におすすめのSIMカード

短期出張であれば、日本にいる時にAmazonなどで購入するのが一番楽です。

Amazonで買えて、中国でも使えるおすすめのSIMカードをまとめておきます。

他にも色々ありますが、ここらへんがシンプルでわかりやすいかと思います。

もしデータ量に不安がある人は、予備でいくつか購入しておくのがいいかと思います。クレカなどでチャージはできますが、少し割高になるので。

”長期出張”や”現地駐在”の人におすすめのSIMカード

一方、長期出張や現地駐在であれば、現地の通信キャリアで購入するのがより経済的でベストだと思います。パスポートとSIMフリーのスマホさえあれば、簡単に買えます。

中国の三大通信キャリアであれば、どこでも問題ありません。

  • 中国联通(China Unicom)
  • 中国移动(China Mobile)
  • 中国电信(China Telecom)

どれも名前が似てますが、僕は一番上の中国联通(China Unicom)を使っていました。日本のように月額課金ではなく、プリペイド式(チャージ式)なのでお財布にも優しいです。

step
3
中国生活におすすめのアプリをダウンロードしておく

続いて、現地に行く前に以下のアプリをダウンロードしておきましょう。

中国出張や現地駐在の前にダウンロードしておきたいアプリ

  • 微信(WeChat):中国で10億人以上が利用するメッセンジャーアプリ
  • 百度地图:中国の地図アプリ
  • 支付宝(Alipay):中国のスマホ決済アプリ*
  • 滴滴出行:中国でタクシーが呼べる配車サービスアプリ*
  • 美团外卖:Uber Eatsのような出前サービスアプリ*
  • VPNアプリ:ステップ④で紹介するVPN専用アプリ

とりあえずこれだけあれば不便しません。

中国のアプリなので、ネット回線さえあれば現地で快適に使えます。海外系のサービスを使うためには、この後紹介する「VPNアプリ」を使う必要があります。

ちなみに、*印をつけているアプリについては出張者は使えない可能性があります。理由は、これらのアプリは現地で開設した銀行口座とひもづける必要があるためです。

通称Zビザと言われる就労ビザがあれば問題なく銀行口座は開設できますが、それ以外のMビザなどでは開設できるかわからないので、現地でスタッフなどに聞いてみてください。開設さえできれば、アプリは問題なく使えます。

step
4
海外サービスを使うならVPNも絶対に用意する

最後に中国で使える「VPN」を用意しておきましょう。

VPNがあれば、金盾(グレートファイアウォール)をかいくぐることが出来るので、海外サービスを使うことが可能になります。Googleサービスを使ったり、FacebookやLINEを使いたい人は必須です。

現地に行けばわかりますが、日本人はみんな使っています。使わないとあまりに不便。。。

このVPNには無料で使えるものと有料で使えるものがありますが、結論としては有料のVPNを契約するようにしてください。最近、中国政府の監視の目が強くなっている傾向にあり、無料のVPNでは効果がない報告もあるためです。

ここでは、実際に僕が現地で使っていたVPNを3つ紹介しておきます。

  • Express VPN:海外評価も高く快適に使える世界最速VPN
  • Nord VPN:スマホでも使える高速接続が可能なVPN
  • CyberGhost VPN:リーズナブルで安全に使えるVPN

VPN選びを間違えると、ネットに接続する度かなりのストレスになります(笑)

仕事の効率にも直結するので、出来るだけケチらないでしっかりしたVPNを選ぶようにしてください。ちなみに僕の場合、安定したVPN環境を確保するために、常に2つ以上は使うようにしていました。

ここまですれば、中国に行って生活や仕事で困ることはほとんどないでしょう。面倒でも、確実に事前に済ませておいてください。

より詳しくは中国行くなら必須のおすすめVPNを厳選紹介でも解説しているので、VPNを検討している方はあわせて読んでみてください。

中国で使えるおすすめVPN
中国に行くなら必須のおすすめVPNを厳選紹介

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事前準備③:最低限の中国語を身に付けておく

ここまで「中国出張や駐在の不安を解消するための事前準備」を紹介してきました。

最後の準備としてしておきたいことが最低限の中国語を身に付けることです。

中国に行く以上、コミュニケーション手段となる中国語(普通话)は身に付けたいところ。最低限の中国語ができないと

  • いざという時に自分を守れない
  • 中国生活がまったく楽しめない
  • 現地のスタッフに笑われる

といったデメリットもあります。

現地駐在の場合、意外と日本語だけで生活できるケースもあるので、中には「中国語なんて学ばなくていいや」と学習意欲のない人もいます。本人の自由ではありますが、これだとデメリットの最後に書いたように、現地スタッフに見抜かれます。

中国に行くまでの時間にもよりますが、中国語教室または独学で最低限の中国語基礎を身に付けるのがおすすめです。

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まとめ:はじめての中国出張や現地駐在に不安を感じるのは当然!しっかりと準備すれば大丈夫

今回は初めての中国出張や現地駐在に不安を感じている人向けに記事を書いてきました。

冒頭でもお伝えしましたが、日本を離れることに不安を感じるのは当たり前のことです。別に強がる必要はありません。

不安は「よくわからないもの」を相手にしているからこそ起きる現象です。本記事でマインドだけではなく、現地で快適に暮らすための事前準備に取り組んでみてください。

事前準備さえすれば、思った以上に不安な気持ちはどこかに消えてなくなりますよ。

中国への旅、応援しています。

祝您一路顺风!

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