中国に行くなら必須のおすすめVPNを厳選紹介

中国上海で3年以上の仕事経験を持つ僕が解説していきます。

中国のファイアウォールを突破する秘策がVPN

中国には「金盾（グレートファイアウォール）」と言われる強そうな名前のシステムが存在しています。中国政府が目を光らせる検閲システムであり、これによって海外のサービスは使えないようになっています。

つまり、中国に行ってネットにつないでも

これらはすべて使えないようになっているのです。

中国語が完ペキにわかる人であれば、現地サービスだけで完結させることも可能ですが、実際そんな人はほとんどいません。つまり、何も対策しないで中国に行くと

こんな事態になりかねません。

こういった悲惨な状態を回避する唯一の解決策が「VPN」なのです。

VPNとはVirtual Private Networkの略で、仮想プライベートネットワークと言われるもの。詳しい仕組みは「インターネットはどうやってつながってるの？」と聞くのと同じようなものなので、ここでは省略します。

知っておいて欲しいのは、VPNを使えば中国の金盾（グレートファイアウォール）をかいくぐり、海外サービスを使えるようになるという点です。実際、中国に住んでいるほとんどの外国人と一部の中国人は当たり前のように使っています。

自国のサービスやコンテンツにまったく触れることが出来ないのは、思っている以上に不便ですからね。

VPNの必要性がわかった後に悩むのが「どういった基準でVPNを選べばいいのか」「結局、どのVPNを使えば確実なのか」という点です。この点、上海で総経理として仕事をしていた僕が、実際に使って良かったと感じたおすすめVPNを紹介していきます。

「結論だけ教えて！」という人に向けて、先におすすめのVPN3つを紹介しておきます。

いずれも月数百円から数千円程度で利用できます。

これ以外にも無料のVPNもありますが、近年中国政府の監視も強まっており、無料のVPNではあまり効果がないという報告も増えてきています。安心して使いたい人は、上記3つから自分に合いそうなものを選んでみてください。

以下では、より詳しくVPNについて解説していきます。

中国で本当に使えるVPNの条件

まず最初に、中国で本当に使えるVPNの条件からみていきます。

「本当に使えるってどういうこと？」と思われる方もいるでしょうが、VPNサービスを提供している事業者は思いのほか多いのが現状です。そして、実際に中国に行って使ってみるとわかりますが、

VPNに繋いでいるのに海外サービスをまったく利用できない(´;ω;｀)

ということもあるのです。

僕もはじめて中国で仕事をするにあたっては、事前にVPNは用意していました。

ですが、当時は「VPNならなんでもいいや」というスタンスで利用していたため、結果としてVPNの通信状況が安定せず「Gmailが途中で途切れた」「海外映画やドラマを観ていたら途中で観れなくなった」といった事態になってしまったのです。

VPNへの接続はボタン1つで出来るのですが、なかなか接続できないとかなりストレスになります。仕事は中断させられるし、癒しの時間も削られる。

こんな思いをしないためにも「本当に使えるVPN」が求められるのです。結論、以下3つの条件を満たしたVPNを使うことをおすすめします。

この3つがシンプルでわかりやすいと思います。

本当に使えるVPNの条件その①：有料プランがある

VPNには「無料で使えるもの」もいくつか存在します。

僕も最初の頃は無料版を使っていた経験があるのですが、最終的に使わなくなりました。理由は現地での通信環境があまりにも不安定だから。

無料で使えるのはありがたいですが、現地で使えないのでは何の意味もありません。最近では中国当局の監視も厳しくなっていることから、無料で使えるVPNは（僕が中国に行った当時よりも）使えなくなっている可能性が高いです。

月数百円から数千円程度の出費でストレスを安心に変えられるのであれば、安いくらいです。なので、有料プランを提供しているクオリティの高いVPN事業者を選ぶことが必須となります。

本当に使えるVPNの条件その②：利用者が多く、信頼性が高い

クオリティが高ければ、必然的に利用者は増えるはずです。

”他人が使っている”という事実は、僕らに安心感を与えてくれます。その人数が多ければ多いほど信頼感も増します。

いわゆる口コミ効果にはなりますが、VPNのような「正直、中身がどうなっているか素人にはわからない」ような技術サービスを使う際には、これほど安心できる材料は他にないかと思います。

利用者が多く、信頼性の高いVPN事業を選ぶのが2つめの条件です。

本当に使えるVPNの条件その③：中国現地で使えることを検証済

条件①と条件②が担保されていれば、基本的には問題ありません。

ですが「中国で確実に使える」ことが一番大切なので、最後に「中国現地で本当に使えることを検証したVPN」を選ぶようにしましょう。

現地に行ってから自分で検証してもいいですが、それだと手間になるので、僕が現地で使ったことのあるVPNをこの後紹介していきます。

中国で使えるおすすめのVPNを厳選【3選】

ここまで中国で本当に使えるVPNの条件を3つほど紹介してきました。

結果、この3条件を満たしているVPNがこちらです。

いずれも海外製ですが、日本語サイトがあるのでどれも安心できます。

中国でおすすめのVPN①：Express VPN

僕が中国で一番愛用していたVPNがExpress VPNです。

パソコン、スマホのいずれからでもVPN接続ができるので、パソコンで仕事をする時も外出時にスマホでメールチェックする時にも重宝します。

簡単に特徴をまとめたものがこちら。

もしVPN選びで迷ったらExpress VPNにしておけば間違いないかと思います。

Express VPNの公式サイトを確認する

中国でおすすめのVPN②：Nord VPN

続いて紹介するNord VPNも、Express VPNに次ぐVPN業界の大手といったところ。

こちらも特徴をまとめてみます。

Nord VPNもスマホからでもPCからでも利用することが可能です。Express VPNに比べて、少しコストをおさえられるので、値段を気にする方はチェックしてみてください。

Nord VPNの公式サイトを確認する

中国でおすすめのVPN③：CyberGhost VPN

3つめに紹介するのはCyberGhost VPNです。

これまでの2つに比べたら知名度はそこまで高くありませんが、より安価に使える点が最大のメリット。こちらも特徴をまとめてみました。

できるだけ安く、かつ長期で使いたいと考えている人であれば、一度検討してみる価値はあるでしょう。

CyberGhost VPNの公式サイトを確認する

中国ではメインVPNとサブVPNを持っておこう

と、ここまで3つほどおすすめのVPNを紹介してきましたが、最後に大事なことをお伝えしておきます。

それは、中国でVPNを利用することは禁止されておりませんが、規制はされています。そのため、中国政府の動向によっては「今まで使えていたVPNが使えなくなる可能性」はゼロではありません。

そこでおすすめしたいのが「メインVPN」と「サブVPN」を持っておくことです。

短期の旅行者や出張者であれば、上記3つの中から自分に合いそうなものを1つ、1ヶ月プランなどで契約するのが一番コスパは良いと思います。一方で、比較的長い間、中国にいる可能性がある人ならメインVPNとは別にサブVPNも持っておきましょう。

こうすることで、仮にメインVPNが使えなくなった際にも、安心して使い続けることができます。

僕の場合、上記のExpress VPNをメインで持ちつつ、まれに通信しにくいと感じた際には他のVPNを使うようにしていました。2つ以上VPNを契約することで経済的負担を感じる人であれば、メインVPN1つだけ契約し、いざという時のためのサブVPNをメモにまとめておくのが良いでしょう。

僕はNord VPNをサブVPNとして持ちつつ、以下2つのVPNをストックしていました。

日本語サポートがなかったり、通信制限を受けやすいなどのデメリットがあるのも事実です。ですが、いざという時には使えるVPNとなるので、メモ帳にでも貼っておいてください。

まとめ：中国に行くならVPNは必須！本当に使えるおすすめVPNを選ぼう

今回は中国で重宝するVPNの必要性とおすすめについて紹介してきました。

日本にいる時はVPNの存在すら知らなかった僕ですが、実際に中国で生活して思ったのは「VPNがないと何もできない」ということでした。それだけ、当たり前のように日本や海外のサービスに触れていたのだとも気付かされました。

SNS、YouTube、Netflixなど、今では多くの国内外サービスであふれています。中国でも変わらずその恩恵を受けるために、忘れずにVPNを契約しておきましょう。

今回紹介したおすすめVPNであれば、返金保証も付いているので気軽に使えるかと思います。

はじめての中国出張や現地駐在に不安を感じたら読んで欲しいという記事も書いているので、もしそんな想いを抱えている人はあわせて読んでみてください。中国でスマホを使うための準備やメンタル面の話などについても触れています。

はじめての中国出張や現地駐在に不安を感じたら読んで欲しい

続きを見る

VPNライフ、楽しんでください。