なんで毕业大学じゃなくて大学毕业になるの?
なんで结婚他じゃなくて跟他结婚になるの?
中国語の勉強をしていると、誰もがこういった疑問を抱くはず。
今回はこういった疑問を解消し、中国語文法のレベルを一段階引き上げていくことを目的に解説記事を書いていきます。
動画で視聴するYouTubeでも解説しています。より詳しく、アウトプット演習もあるのでこちらもご参考ください。
中国語の「離合詞」とは何者か?
中国語の多くの文章では「動詞」が使われていますが、原則として「動詞の後に目的語を置けば良い」と考えてもらって構いません。
例えば
- 我吃苹果
- 我学习中文
こういった文章が該当します。
ですが中国語にはいくつかの例外パターンも存在します。
それが冒頭でも紹介したようなタイプなのですが、これらは「離合詞」と呼ばれる特殊な動詞なのです。別に名前を覚える必要はありませんが、「りごうし」と読みます。
本記事ではこれにスポットをあてて解説をしていきます。
離合詞の本質を理解すれば
「知っている単語なのに語順がよくわからない...」
こういった現象を格段に減らすことが可能になります。
【結論】離合詞とはくっついたり離れたりする動詞
「毕业」「结婚」「留学」
こういった動詞はすべて「離合詞」に該当します。
そもそも離合詞って何なの?
この疑問にお答えすると、漢字の中に「離れる」と「合わさる」が含まれていますよね。つまり、離れたりくっついたりする動詞が離合詞のわかりやすい定義です。
「基本的にはくっついてるけど、ある時には離れる」
そういったイメージになるのですが、くっついたり離れたりするためにはペアとなる相手が必要です。恋愛を想像してもらえればわかりますよね。
これと同じように、離合詞も必ず二音節の動詞から構成されている点が大きな特徴。中国語では基本1つの漢字が一音節となるので、二音節というのは漢字2文字と理解してOKです。
「毕业」「结婚」「留学」
確かにどれも二音節になってますよね。
基本的には漢字同士がくっついてるけど、ある場合には離れたりすることがある。今の時点ではこのように理解してみてください。
離合詞の本質的な構造
離合詞というのは「くっついたり離れたりする特殊な二音節の動詞」というポイントがわかったところで「なぜくっついたり離れたりするのか?」という構造的な話をしていきます。
ここを理解することで、中国語の文法レベルが一段階上がります。
先に大事なポイントをお伝えすると、
離合詞は「動詞+目的語」の構造
になっています。
離合詞ではない普通の二音節動詞とちょっと比べてみます。
例えば「喜欢」という動詞は「~が好き」という意味ですが、これはこの二音節で1つの動詞を構成しています。他にも「学习」という動詞も二音節ですが、これで「学ぶ、勉強する」といった意味を持ちますよね。
「そりゃそうでしょ」って感じかもしれませんが、離合詞になるとこれが当たり前じゃなくなります。
「毕业」という動詞の場合
「毕」という動詞と「业」という目的語がくっついている
「结婚」という動詞の場合
「结」という動詞と「婚」という目的語がくっついている
離合詞というのはこのように「二音節動詞の1つめが動詞、2つめが目的語(厳密には名詞)」の構造になっているのです。
そしてこの構造を理解することで
- 目的語を伴う場合の語順
- アスペクト助詞などを伴う場合の語順
こういった2つの派生論点がわかるようになります。
離合動詞の派生論点
続きはYouTubeでご視聴ください。
- 派生論点①:目的語を伴う場合
- 派生論点②:アスペクト助詞などを伴う場合
- 離合詞の見分け方
- 離合詞のアウトプット演習
こういった内容を詳しく解説しています。
まとめ:離合詞はくっついたり離れたりする特殊な二音節の動詞
ということで今回は、特殊な二音節の動詞「離合詞」について解説してきました。
離合詞の意義と構造を理解することで、理解できる中国語が格段に増えていきます。
YouTubeを最後まで見てくれた方には、特典も用意しているのでチェックしてみてください(※特典の配布は予告なく終了することがありますのであらかじめご了承ください)。
離合詞をマスターして中国語の文法力を一気に引き上げていきましょう!
それでは今回はここまで。下次见!