「现在有空吗?」「现在有没有空?」これってどういう違いがあるの?
今回はこういった違いについて解説していきます。
とはいえ正直そんな大した論点ではないです。微々たるニュアンスの違いを知りたい人だけ読み進めてください。
YouTubeで視聴する中国語文法の七不思議の2つめとして本記事の内容を紹介しています。
中国語の疑問文は「自分の考えや予測」が含まれているかどうかで変わる
僕が学生時代に中国語を習った時は「吗を使った疑問文も反復疑問文も意味は同じだから、どっちでもいいよ」と教わった記憶があります。
微々たる差なので、そのように結論付けても大きな問題はありませんが、厳密に言えば違いはあります。全く同じではないのです。
吗の疑問文と反復疑問文の違い
違いをまとめると
- 吗の疑問文:自分の考えや予測を含む
- 反復疑問文:自分の考えや予測を含まない
こういった感じになります。反復疑問文の「考えや予測を含まない」というのは、憶測を含まずにピュアに質問するという意味。
微妙なニュアンスの違いですね。正直知らなくても支障はないレベルです。
上記の違いにもとづいて例を挙げてみましょう。
もし「相手が暇だろうな」と思って時間があるかを聞く場合には「你有空吗?」「你有时间吗?」となりますし、純粋に「相手が暇かどうか知りたい」という場合には「你有没有空?」「你有没有时间?」と聞くわけです。
反復疑問文の成り立ちから考える
なんでこういった違いが生まれるの?
そう思った人は、反復疑問文の成り立ちを理解すれば一発で疑問が解けます。
そもそも反復疑問文というのは
「肯定文と否定文を並べて重複する部分を削った文章」
になっています。
「你有没有空?」の文章を例にすれば
- 肯定文:你有空
- 否定文:你没有空
この2つを組み合わせたものが反復疑問文ということ。
「你有空」と「你没有空」をつなげ(→你有空你没有空)、重複する部分を削り疑問系にすると「你有没有空?」となるはずです。これが反復疑問文の正体といえます。
つまり反復疑問文は「肯定文と否定文を繰り返して聞いている」ので、「你有没有空?」というのは「あなた、時間ある?時間ない?」と聞いているも同然なのです。
この聞き方は日本語で考えても、話し手の考えや予測を含まず、純粋に聞いていると読み取ることが出来ますよね。
だから
- 吗の疑問文:自分の考えや予測を含む
- 反復疑問文:自分の考えや予測を含まない
となるわけです。
まとめ:ピュアに聞きたいなら反復疑問文、予測を含むなら吗を使う
ということで今回は中国語文法の疑問文「吗を使った疑問文」と「反復疑問文」の違いについて解説してみました。
まとめると、自分の意見や予測を含んだ上で相手に質問するなら「吗を使った疑問文」を使い、予測を含まず純粋に聞きたいのであれば「反復疑問文」を使うと理解すればOKです。
ただちょっとしたニュアンスの違いレベルなので、これを混同したからどうってことはありません。ネイティブもそこまで意識的に使い分けていない可能性もあります。
理論的に考えて、知識の強化につなげて頂ければ僕としてはうれしい限りです。
今回はここまで、下次见!