HSK対策 中国語資格

HSK5級突破のおすすめ本と勉強方法を解説します

悩んでいる人

HSK5級に合格したい...!!おすすめの対策本や勉強方法ないかな?

こんな悩みに答えていきます。

HSKは「5級」からが本番

「HSK4級に合格したから次は5級だ!」

そう思ってこの記事を読んでくれているあなたに1つだけ知っておいて欲しいことがあります。それは

HSKは5級から急に難しくなる(´;ω;`)

ということ。

英語と違い、大人になってから中国語を学習し始める人がほとんどです。純日本人としてHSK4級を取得するまでの道のりも、決して簡単ではなかったと思います。

そんな中「HSKは5級から難しくなる」とか言われたら「これからもっと大変なのか。。。」と思われてしまうかもしれませんね。ですが、勉強をしている途中で難しいと感じるよりも、あらかじめ難しいと認識した上で勉強し始めた方が学習効率は高くなります。

  • これからHSK5級の学習を始めようとしている
  • すでにHSK5級の学習を始めているが、少し行き詰っている

本記事はこういった人に向けて書きました。

「継続的な学習」と「モチベーション維持」さえできれば、HSK5級は確実に合格できます。

裏を返せば、HSK5級からは正しい勉強法を実践しないと、実力が伸び悩むことにもなりかねません。効率的に勉強して、確実に合格したいという人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

本番で”8割超え”を狙える実力を身に付けられますよ。

HSK5級対策のおすすめ本を使った勉強方法を解説

一番大事な結論からお伝えします。

HSK5級に合格できるかどうかは「語彙力」と「文法力」で決まります。当たり前と思われるかもしれませんが、実践できている人は案外少ないのが現状です。

その証拠に「アウトプットが大事だ!」といって、いきなり過去問から解き始める人もいます。否定はしませんが、これでは基礎体力がないのにいきなりフルマラソンに参加するようなもの。途中でリタイアするのがオチです。

だからこそ、まずは基礎体力に相当する「語彙力」と「文法力」を鍛え上げる意識を持ってください。これらの基礎体力がないと、結構大変なことになります。

語彙力がないことによる弊害(デメリット)

HSKはレベルが上がるにつれて、必要とされる語彙力が以下のように増えていきます(HSK公式ページより引用)。

HSK各級で求められる語彙数(目安)

  • HSK1級:150語
  • HSK2級:300語
  • HSK3級:600語
  • HSK4級:1200語
  • HSK5級:2500語
  • HSK6級:5000語以上

HSK4級から5級を目指すには「+1300語」、5級から6級を目指すには「+2500語~」を身に付ける必要があることからも、HSKは5級からが本番といえるのです。

車で例えるなら、語彙力はガソリンのようなもの。より遠くまで走るためには、より多くのガソリンが必要になります。

先ほど「いきなり過去問を解く」事例について触れましたが、これは遠くまで走れない(明かに途中で止まってしまう)のに、目的地に向けて突っ走っている状態といえます。ガス欠を起こさないためにも、しっかりとインプットして語彙力を増やすことが大切なのです。

文法力がないことによる弊害(デメリット)

語彙力と並んで大事になるのが「文法力」です。

たまに「語彙力さえあれば、文法はそこまで大事じゃないのでは?」と質問を受けますが、僕はどっちも大事だと考えています。

中国語で言うなら「顾此失彼 gù cǐ shī bǐ」

日本語でいえば「あちらを立てればこちらが立たぬ」みたいなニュアンスになりますが、語彙力と文法力は優劣を決めて鍛えるものではありません。どんなにガソリンがあっても、運転技術がなければ目的地にたどりつけないのと同じように、どちらも両輪として重要な役割を果たしているのです。

特に、HSK5級では「文法力」が試される問題も出題されるので、対策は必須となります。

HSK5級に合格するための具体的な勉強ステップ

語彙力と文法力を鍛える重要性をわかって頂けたと思うので、具体的な勉強プロセスを紹介します。

結論、この4ステップで勉強していけば確実に合格できます。

HSK5級を確実に突破するための勉強法

  • 語彙力を鍛える勉強法
  • 文法力を鍛える勉強法
  • 総合力を鍛える勉強法
  • 合格率を高める勉強法

各ステップで具体的に何をすべきか、おすすめ本を紹介しながら解説していきます。

HSK5級対策ステップ①:語彙力を鍛える勉強法

しつこいようですが、まずは「語彙力」から鍛えていきます。

語彙力を鍛えられるおすすめの本

語彙力を鍛えるためには「単語帳」がないと始まりません。

HSK4級レベルまでの初中級レベルなら、多くの本が書店で販売されています。ただ、HSK5級レベル以上になると、学習に適した「良書」が一気に少なくなります。

そんな中、HSK5級レベルの語彙力を鍛えられる良書が「品詞別・例文で覚える HSK基本語彙 5級-6級」という本。

HSK5級と6級レベルの単語と例文が見開きでチェックできるようになっているのでかなり使えます。まずは5級の範囲だけでいいので、この単語帳を使って以下の勉強法を実践してみてください。

本書の詳細は「品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙5級-6級の本をレビュー」で紹介しています。

品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙5級-6級レビュー
品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙5級-6級の本をレビュー

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語彙力を鍛えるための具体的な勉強法

語彙力はHSK5級の各パート(听力、阅读、书写)のスコアを伸ばすことに直結します。

単語を「知っていること」と「使えること」の間には大きな違いこそありますが、まずは「見たことある」「知っている」という単語を増やすことに集中しましょう。

そのために重要となるのが

  • 回転率を意識して単語帳を読む
  • その際には単語と例文を必ず音読する

この2点です。

単語をノートに書いて、じっくり勉強するのはおすすめできない勉強法です。効果がないとは言いませんが、回転率が悪く、記憶に定着しづらい学習方法となります。

1時間かけて100個の単語を覚えるのではなく、100個の単語覚える作業を「20分×3回転」させるイメージです。どんなにじっくり勉強しても、最初に学習した単語は結局忘れてしまっています。そのため、1回あたりにかけられる時間こそ減りますが、繰り返し単語に触れることで記憶に定着しやすくさせるのです。

そして忘れずに「声に出して正しい発音で音読」するようにしてください。

これは、自分の脳を中国語に慣らすためにも重要な作業です。面倒ですが、超重要です。

自分自身の声で中国語が理解できない状態だと、ネイティブの中国語なんて100%理解できません。だから、聞き流しをする時間があったら、まずは単語や例文を音読することからはじめましょう。

語彙力を鍛えることでHSK5級にどう活かせるか

この「回転率」と「音読」を意識して単語帳を繰り返して勉強すれば、語彙力はめちゃくちゃ伸びます。

これによって、

  • 听力:聞き取れる単語が増えて、リスニング力が上がる
  • 阅读:見てわかる単語が増えて、文章をスラスラ読めるようになる
  • 书写:単語の幅が広がり、作文問題で表現できる幅が広がる

こういったHSK5級各パートの底上げを図ることが可能です。語彙力に不安がある人は、まずこのステップ①からあせらずにじっくり取り組んでみてください。

HSK5級対策ステップ②:文法力を鍛える勉強法

語彙力の次は「文法力」を鍛えていきます。

文法力を鍛えられるおすすめの本

語彙力と同じように、文法も専用テキストを1冊用意して学習していきましょう。

文法本選びに関しては「論点が網羅的」であることが必須条件となるのですが、中国語の文法本は英語と比べて充実していないのが率直な印象です。あなたが今まで使ってきたテキストで文法の総復習ができるなら、その本を使うのもアリです。

もし「文法の総復習に適した本がない or 1冊持っておきたい」という人には「完全マスター中国語の文法」がおすすめ。本書は初心者にはあまりおすすめ出来ませんが、ひと通り論点を学習した人が総復習するには最適な一冊です。

詳しくは「完全マスター中国語の文法」をレビューしてみたで紹介しているので、気になる方はあわせて読んでみてください。

完全マスター中国語の文法は総復習におすすめの本
「完全マスター中国語の文法」をレビューしてみた

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文法力を鍛えるための具体的な勉強法

「文法本はどのように学習すればいいのか?」

語彙力を鍛える勉強法に比べれば「絶対にコレをした方がいい!」というものは特にありません。ですが、1つ言えるのは「苦手論点」や「知らない論点」をなくすということ。

当然個人差はありますが、僕がコーチングをしている受講生の中には

  • 比較文は得意だけど、”把構文”が苦手
  • 補語構文は得意だけど、複文が苦手

といったような人もいます。

文法では苦手論点はボトルネックとなるので、克服した方がいいです。絶対に。

そのため、新しいことや難しいことを習得するよりも「基礎固め」に集中するのが得策と言えますね。もし余裕があれば、基礎固めの後に「論点ごとの基本中文」を覚えてみましょう。

論点ごとに中国語の文章を覚えておくことは、様々な場面で役に立ちます。

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HSK対策に使える基本中文100
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文法力を鍛えることでHSK5級にどう活かせるか

文法力を伸ばすとHSK5級にどう活かせるのか、まとめてみました。

  • 听力:放送される中国語の構文をとらえて、意味やつながりを予測できる
  • 阅读:文章の構成や構文を理解できて、読解力が向上する
  • 书写:並び替え問題で高得点を狙える上に、作文での構成に役立てられる

このように、文法の基礎固めをするだけでもかなりの効果が得られます。

「なんとなく知っている状態」から「誰かに説明できる状態」にまで持っていくことを一つの目安にして、ぜひ学習に取り組んでみてください。

HSK5級対策ステップ③:総合力を鍛える勉強法

ここまで「ステップ①:語彙力」と「ステップ②:文法力」をみてきました。

この2つに取り組むだけでもHSK5級に対抗できる実力は身につきます。が、本記事では「確実に」合格する方法をお伝えしたいので、さらにステップアップしたい人は付いてきてください。

総合力を鍛えられるおすすめの本

ここでいう「総合力」とは、

  • HSK5級に必要な語彙力と文法力
  • HSK5級で求められる長文を読む体力と読解力
  • HSK5級レベルで合格点をつかみとるリスニング力

の3つを想定しています。

「そんな都合のいい本なんてあるの?」と思われるかもしれませんが、最近見つけました。今まではなかったので紹介することも叶わなかったのですが、2022年の9月に発売された「HSK5級 読む聴く覚える1300」が総合力を鍛える最高の一冊になってくれます。

実はこれ、HSK6級対策で僕が進めている本「HSK6級 読む聴く覚える2500」の姉妹本なのです。単語、空欄補充、長文読解の3つから構成されているテキストで、単語と長文読解に音声が収録されています。

そのため「語彙力」だけでなく「読解力」や「リスニング力」を鍛えるのにも最適な良書となってくれるのです。

総合力を鍛えるための具体的な勉強法

先ほど紹介した本にそって学習を進めれば、中国語の総合力は段違いに上がります。

その際に意識して欲しいのは、やはり「正しい発音で音読をする」ということ。単語部分だけでなく、長文部分も自分でスラスラ音読できるようになるまで練習してみましょう。

こうすることで、HSK5級の合格でカギを握るリスニング力や読解力を底上げすることができます。

総合力を鍛えることでHSK5級にどう活かせるか

総合力を鍛え上げることで、HSK5級合格に大きく近づきます。

  • 听力:中国語の耳が出来上がっているため、リスニングで得点を稼げる
  • 阅读:長文読解スピードも段違いに上がっているため、8割以上をマークできる
  • 书写:長文読解で馴染みのある文章表現をマネすることができる

「书写」については、正直そこまで底上げ出来ませんが、さきほどの「ステップ②:文法力」でほぼ対応できます。

反対に、听力や阅读では段違いの実力を発揮できるレベルになっているので、自分の知識となるまでじっくり勉強し続けて欲しいステップといえます。

HSK5級対策ステップ④:合格率を高める勉強法

さて、最後に仕上げに入ります。

合格率を高められるおすすめの本

HSK5級の合格率を限りなく「100%」に近づけるため、最後のステップでは過去問対策をしておきましょう。いくら合格できる実力を持っていたとしても、実際にどのような問題が出題されるかがわからないようでは、本領発揮は出来ませんよね。

コースを知らずにぶっつけ本番でレースするのはリスキーでしかありません。

過去問は公式から出版されている「HSK公式過去問集5級(2021年度版)」を1冊持っておけば問題ないでしょう。過去5回分のパートがすべて収録されているので、これさえあれば安心です。

合格率を高めるための具体的な勉強法

過去問を使った具体的な勉強法をみていきます。

過去問を解く際の注意点を一応まとめておくと、

  • すべて頭から丁寧に解く必要はない(パート別に取り組むのもOK)
  • 問題を解く際には時間を測っておく
  • 問題の解きっぱなしは絶対にダメ(間違えた箇所、正答、理由までおさえる)

こんな感じになります。

特に太字にしている「問題の解きっぱなし」は絶対にやめるようにしてください。マルバツで今の実力を測るだけでも意味はありますが、確実に合格する観点からいえば、そこから自分自身でフィードバックをしないと何も得られないからです。

わからなかった点は、面倒でもしっかりと調べてくださいね。

過去問に取り組むことでHSK5級にどう活かせるか

過去問対策というのはいわば、合格ラインと現時点の実力とのギャップを埋める作業といえます。

実際に問題を解くことで、各パートの傾向や難易度、自分に足りない点などが明らかになります。

ステップ①からステップ③まで取り組みつつ、過去問を解く。そしてわからない点はテキストで振り返りつつ、さらに理解を深めていく。こんなインプットとアウトプットの作業を繰り返すことが理想の学習方法となります。

【本番で使える!】HSK5級のパート別対策と傾向について

ここまでHSK5級に「確実に」合格するための勉強法を紹介してきました。

最後に、HSK5級のパート別対策や出題傾向についても頭に入れておきましょう。

  • 実際にどのような問題が出題されるのか
  • 各パート(听力、阅读、书写)で気をつけるポイントは
  • 問題を解く順番や知っておくべきテクニックは何か

こういった点を僕なりにまとめてみました。

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HSK5級対策に使える過去問対策集

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まとめ:HSK5級突破の鍵はおすすめ本を活用した勉強方法にある!

今回はHSK5級を確実に突破するための勉強法について、おすすめ本とあわせて紹介してきました。

冒頭で紹介したように、HSKは「5級」からグッと難易度が上がるので正念場です。ただ、本記事で紹介した良書を使って「正しい勉強法」を継続していれば、必ず合格できます。

自分のレベルにあわせて、一つずつ着実に積み重ねてみてください。応援しています。

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