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HSK6級の作文(书写)で合格点を取る秘訣と勉強法を徹底解説

HSK6級の作文対策
悩んでいる人

HSK6級の作文、どうやって対策すればいいんだろう。。。

今回はこんな悩みを解決していきます。

HSK6級の作文(书写)は得点しにくい!

HSK6級は「听力(リスニング)」「阅读(読解)」「书写(作文)」の3つから構成されていますが、どれが一番難しいと思いますか?

僕の完全なる主観ですが、

  • 一番難しいのが「听力」
  • 一番得点を伸ばしにくいのが「书写」

です。

「ん?一番難しい听力が一番得点しにくいんじゃないの?」と思われた方もいるかもしれません。たしかに、初見レベルではリスニングは壊滅する人も少なくないです。

ですが、リスニングはしっかり対策さえすれば、HSK6級の听力(リスニング)対策で8割超えする勉強方法で解説しているように「8割」は取れるようになるのです。

HSK6級の听力リスニング対策
HSK6級の听力(リスニング)対策で8割超えする勉強方法

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その一方で、作文はどうでしょうか?

もちろんしっかり対策すれば「合格ライン」の6割以上は得点できるようになりますが、安定して8割以上取れるかというと「人による」としか言えないくらい、作文はスコアが伸ばしにくいです。

なぜスコアが伸ばしにくいのかというと、

  • 10分の黙読タイムで文章を理解して暗記しなければならない
  • 35分の作文タイムで400字程度にサマリーしなければならない
  • 作文のパートでは唯一アウトプット力が試される仕組みになっている

こういった理由が考えられます。

言語には「読む」「聞く」「書く」「話す」の4つがありますが、前半の2つは日頃の学習(=インプット力)だけで対応することが出来ます。一方で、後半の2つはインプットした知識を使いこなす力(=アウトプット力)が必要になるのです。

つまり、習得すべき能力が「听力」「阅读」とは大きく異なっているため、「书写」は正しい勉強方法を知った上でトレーニングを重ねないと、絶対に合格点には届かないのです。

でも本記事を読んでおけば「具体的にどういった勉強法をすればスコアが伸びるか」がわかるようになります。おすすめの対策本もあわせて紹介しているので、良ければ参考にしてみてください。

苦手意識の強い作文がきっと好きになります。

HSK6級の作文で合格点を確実につかみ取る勉強法

书写で合格点をつかむにはストーリー理解」と「アウトプット力」がすべてになります。

これが結論です。

ご存知の通り、书写は「黙読」と「作文」から構成されている問題です。より具体的には

  • 黙読パート:読解力が試される
  • 作文パート:作文力が試される

この2つの力を伸ばしていく必要があります。

それぞれ伸ばし方や勉強方法が違うので、1つずつ確認していきましょう。

书写の勉強法①:黙読で必要な”読解力”を鍛え上げる

书写は作文メインなので「作文力だけあげればいいや」と思っている人が多いです。

ただ、スコアを上げるためには黙読で要求される「読解力」もしっかりと上げておくのが手です。

読解力を引き上げれば、黙読10分の時間をかなり有効に使えるようになります。

結果的に、作文タイムでの文章の質を向上させることにもつながるので、読解力も忘れずに鍛えておいてください。詳しくはHSK6級の読解で高得点を狙う勉強法を解説でまとめているので、そちらにゆずります。

HSK6級の読解対策
HSK6級の読解で高得点を狙う勉強法を解説

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书写の勉強法②:作文で必要な”作文力”を鍛え上げる

ではメインとなる「作文力」の鍛え方を解説していきます。

作文力を鍛えるためには、以下の5ステップを意識して学習してみてください。

书写で作文力を鍛え上げるための学習ステップ

  • 簡体字を書く習慣をつくる
  • 基本中文を覚える
  • 対策本でひたすらトレーニングする
  • ディクテーションに取り組んでみる
  • HSK過去問を実践形式で解いてみる

各ステップ、詳しくみていきます。

step
1
簡体字を書く習慣をつくる

ここ、初歩的なんですけどかなり重要です。

中国語の勉強はしていても、日頃からノートに簡体字を書く習慣ってありますか?おそらく、勉強し始めた頃ほど中国語を書かなくなっている人の方が多いと思います。

仕事で中国語を使っている人でさえ、パソコンやスマホで入力すれば自動的に簡体字に変換してくれるので、いざ「簡体字でも書こうかな」と思っても、想像以上に簡体字が書けないのです。テクノロジーの恩恵と引きかえに、”書く能力”が退化している悲しい事実を認識しておいてください(´;ω;`)

対策としては、気軽に中国語で日記でもつけましょう。

  • その日の出来事
  • 特に印象に残ったこと
  • 頑張ったこと、つらかったこと

内容はなんでもOKです。

好きな漫画やドラマをみて、その感想を書いてもいいでしょう。とにかく、毎日少しずつでもいいから「簡体字を書く」習慣をつけてみてください。

いきなりステップ③で紹介する対策本を使ってトレーニングをするのは、久しぶりの運動でいきなりフルマラソンを走るようなものです。モチベーションを高めて継続できるようにするためにも、小さなことから始めていきましょう。

中国語で日記を書く方法について、もっと詳しく知りたい人には「日記を書いて身につける中国語」の本がおすすめです。文法の復習をしながら、シーンごとに使える例文が豊富につまっているので使いやすいです。

step
2
基本中文を覚える

ステップ②としていますが、ステップ①と並行して進めて欲しいのが「基本中文」の暗記です。

基本的な中国語の例文を文法別に覚えておくことは、実際にゼロから文章を作る際の大きな手助けとなります。

书写で与えられる文章は、本番で問題を見るまでどんなテーマなのかわかりません。内容がわからない以上、どんなテーマが来ても「自分の意見や表現を伝えられる構文」を自分の中に沁み込ませておくことが最善の準備となるのです。

今まで文法の勉強で使っていたテキストなど、読み直しながら良さそうな文章を覚えてみてください。今なら、僕の公式LINEに登録してくれた方限定で、文法別にまとめた「基本中文100」を無料でプレゼントしています。 → 配布終了しました

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作文の場合、比較的長い文章を書くことにもなるので、複文を使いこなすことも重要になってきます。ひと通りの文法論点は網羅してるので、登録してくれた方にはちょっとしたお礼として活用してもらえればうれしいです。
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step
3
対策本でひたすらトレーニングする

日記を書く習慣をつけ、基本中文で表現力のデータベースをインプットしたら、あとは対策本でトレーニングを重ねましょう。

正直、HSK6級の作文対策に特化したテキストは少ないのですが、記事執筆時点では「HSK6級作文問題 最短制覇」が対策本として一番使えます。作文の基本から段階的に学習できる良書です。

最低でも3週間ほどかかるので、本番1ヶ月前から着手したいトレーニング本といえます。

このステップ③までは书写対策として必ず取り組んで欲しいところです。もし時間的に余裕のある人は、この後のステップ④と⑤の両方もしくはいずれかをプラスしてください。

step
4
ディクテーションに取り組んでみる

ステップ④は「ディクテーション」です。

これは以下のような人におすすめの勉強方法です。

  • 作文対策として十分な時間が取れる
  • リスニングとライティングを一緒に超強化したい

ディクテーションというのは、本来リスニング力をアップさせるための勉強法で、音声を聞いてそれを一言一句書き取るというもの。冒頭で紹介したリスニング対策の記事内でも紹介していますが、めちゃくちゃ時間がかかる勉強法です。

その反面、リスニング力と書き取り能力が大幅にアップするというリターンが得られる勉強法でもあります。「リスニングを鍛えつつ、簡体字も正確に書けるようになりたい」と考えている人は、ぜひ取り組んでみてください。

step
5
HSK過去問を実践形式で解いてみる

最後はHSK6級の過去問を解いてみましょう。

「听力」や「阅读」であれば、必ず過去問は解いた方がいいですが「书写」は相対的に重要性が下がります。もちろん解けるなら解いた方がいいですが、同じ問題が出題されない以上、傾向分析や腕試しといった位置づけで活用するにとどめるのが良いでしょう。

  • 黙読タイム10分でどのくらい内容を理解できるか
  • 自分の伝えたいことを表現できるか
  • 文字数は400字程度書くことができているか

ここらへんを目安にして取り組んでみてください。

過去問を持っていない人は「HSK公式過去問集(2021年度)」を一冊持っておけば十分です。リスニングや読解も過去5回分収録されていて結構お得。

HSK本番で意識したい作文(书写)のテクニック

作文で合格点を取るための勉強法がわかったら、最後にテクニックもおさえておきましょう。

テクニックといっても、正直「読解」ほど使えるものはありません。ですが、

  • 黙読タイムで何を意識すべきか
  • 作文タイムで何を意識すべきか
  • 作文はどのように構成すべきか

といった、ちょっとしたテクニックは知っておくと本番で役に立ちます。

そのテクニックについては、公式LINEに登録してくれた方限定で無料プレゼントしています。さきほどの「基本中文100」とあわせてゲットできるので、良ければこの機会に登録して受け取ってください。 → 配布終了しました

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公式LINEの無料プレゼントより抜粋

作文対策だけでなく、リスニング対策や読解対策についても徹底解説しています。
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まとめ:HSK6級の作文(书写)は正しい勉強法をすれば確実に合格点を取れる!

今回はHSK6級の书写(作文)対策について解説してきました。

リスニングや読解に比べて対策が後回しになりがち。その上、得点も伸ばしにくいのが书写です。ですが、本記事で紹介した勉強法で地道に練習すれば、確実に6割以上の得点は安定して出せるようになります。

HSKの本番、せっかく「听力」「阅读」で手ごたえを感じても、最後の「书写」でイマイチなのはイヤですよね。そうならないためにも、ポイントをおさえて学習をしてみてください。

3ヶ月もすれば、見違えるように作文力がついていますよ。

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