HSK6級の読解で高得点を取るための勉強方法を知りたいな。
今回はこんな悩みに答えていきます。
HSK6級に合格するなら読解で”ハイスコア”を狙え最初に衝撃の事実をお伝えします。
HSK6級の”阅读”(読解)に限っていえば
- 听力(リスニング)がボロボロでも
- 书写(ライティング)がボロボロでも
読解で高得点(9割以上)を狙うことは可能です。
もちろん、中国語に限らず語学は総合力でコミュニケーション力を培うことが目的なので、たとえ読解で100点を取れたとしても、リスニング(听力)やライティング(书写)が0点では何の意味もありません。
ただここでお伝えしたいのは、HSK6級の読解でハイスコアを獲得するために必要な能力は、リスニングやライティングとは一線を画すということです。その上、唯一テクニックで得点を伸ばすことができるパートも「読解」なのです。
裏を返せば、
- 読解で求められる能力を伸ばす方法を知らないと得点が取れない
- 読解で使えるテクニックを知らないとハイスコアを狙えない
ということになります。
読解で高得点を叩き出すことは、HSK6級合格を目指すためにも避けては通れません。高得点が取れるようになれば、より難易度の高い「听力」や「书写」で活かすことも出来ます。
読解力を爆上げして、本番で8割から9割のスコアを取る方法を解説していきます。
HSK6級の読解で高得点を叩き出す勉強法
核心からいきましょう。
HSK6級レベルの読解は「語彙力と文法力」ですべてが決まります。
問題はすべて文字として与えられ、間違った文章や設問に答えるだけです。そのため少し極端ですが、簡体字がまったく書けなくても得点には影響しませんし、ピンインがわからず発音できなくても問題ありません(読解で得点を取る上では)。
こう聞くと「あ~HSK6級の読解って意外と簡単そうじゃん」って思われるかもしれませんが、これはあくまで「听力」や「书写」と比べた時に”相対的に簡単”というだけであって、決して問題そのものが簡単というわけではありません。
それ相応の勉強をして、求められる語彙力や文法力を固めておくことは必須と付け加えておきます。
「具体的にどのように勉強をして語彙力や文法を鍛えればいいの?」と聞かれたら、僕は以下の3ステップでの学習が最強だと考えています。
HSK6級の読解対策で使える3ステップ勉強法
- 基礎体力をつける
- 本番レベルに調整する
- より多くの文章に触れる
具体的に使えるおすすめ本を紹介しながら、具体的な内容について解説していきます。
HSK6級の読解対策①:基礎体力をつける
ステップ①では、HSK6級の合格に必要な語彙力と文法力を固めていきます。
それぞれ勉強法が異なるので、2つにわけてみていきます。
語彙力を高める勉強法読解で一番大切となるのが「語彙力」です。
勉強法はいたってシンプルで、知らない単語・成語・慣用表現をジャンジャン覚えるのみです。シンプルでわかりやすい反面、地味で退屈で時間のかかる作業となります。
ただ、語彙力で無双すれば(これも極論ですが)文法の基礎が多少おぼつかなくても正答にたどり着くことは十分可能です。たとえばこんな文章があったとしましょう。
Zēngqiángxiànshí qiányímòhuàde shèntòu wǒmen de shēnghuó 增强现实潜移默化地渗透我们的生活
構造助詞”地”の使い方や動詞述語文について理解していなかったとしても
- ”增强现实” = AR(拡張現実)
- ”潜移默化” = 知らず知らずのうちに(成語)
- "渗透" = ~に浸透する
あたりを語彙として知っていれば「ARは私たちの生活に知らずのうちに浸透してきている」と訳せるのです。
こういった語彙力を効率良く高める方法。
それは単語帳「品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙 5級-6級」をひたすら読み込むことです。単語、例文が見開きでまとまっているので、語彙力を高めるために必ず持っておきたい一冊といえます。
詳しくは「品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙5級-6級の本をレビュー」で紹介しています。
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品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙5級-6級の本をレビュー
続きを見る
「ひたすら読み込む」時のポイントは以下の3つ。
HSK基本語彙5-6級を使って学習する時のポイント
- じっくり学習しない
- 回転率を意識して、何回も読み込む
- 学習する時は、必ず声に出して発音する
多くの単語を覚えるために「ノートに書く」「たっぷり時間を使って覚える」方法も巷には出回っていますが、あまりおすすめできません。理由は効率が悪いから。
100個の単語を覚えるケースを例にあげるなら「1時間使ってじっくり覚える」のではなく「10分で覚える作業を6回繰り返す」ようにしてください。つまり、回転率をあげる学習方法を取り入れるのです。
これは「何度も繰り返すことで記憶に定着する」という脳の仕組みから見ても理にかなっている学習法です。最初は「単語」だけ、次は「例文」だけ、時には「単語+例文」でといったように、学習スケジュールに組み込んで何回転も読み込んでみてください。
こうすることで、確実に語彙力は向上していきます。
文法力を高める勉強法語彙力(単語)の話が長くなりましたが、もう一つ「文法」も重要になります。
「語彙力さえあれば~」みたいな話をしたばかりですが、これは荒技です。たとえるなら、バラバラになっているパズルのピースを見つめて、完成図をイメージするようなもの。これだとあまりに非効率ですよね。
そこで、パズルのピース同士をつなぎあわせる役割を果たす「文法」が大切になります。
といっても6級にチャレンジする人であれば、中国語の文法は一通り学習しているはずなので「基礎固め」や「苦手論点の克服」が中心になります。これまで学習してきた過程で愛用しているテキストがあれば、それを復習してみてください。
もし「網羅的に中国語の文法を復習できる良書が欲しい」と考えている人には「完全マスター中国語の文法」が圧倒的におすすめです。英語と違い、網羅的でわかりやすい文法本が少ない中、この本は中級レベル以上の人にも目から鱗の解説をしてくれます。
詳しくは「完全マスター中国語の文法」をレビューしてみたで紹介しています。
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「完全マスター中国語の文法」をレビューしてみた
続きを見る
HSK6級の読解対策②:本番レベルに調整する
ステップ①では、基礎体力をつけるために「語彙力の向上」と「文法の基礎固め」が重要だと解説してきました。
これだけでもそこそこ得点はできるようになりますが、安定して8割以上得点するためには「過去問対策」が必須です。なぜなら、慣れと更なるレベルアップのために必要不可欠だからです。
HSK過去問対策で得られるメリット過去問対策をすることで得られるメリットをまとめると
- 本番で出題される問題の傾向がわかる
- 本番で求められる読解力がわかる
- 長文を読む体力がつく
- 単語帳にはない知らない単語を習得できる
こんな感じになります。
残念ながら、単語帳に載っている単語すべてを覚えても、見たこともない単語が出題されるのがHSK6級レベルなのです。もちろん知らなくても、ある程度は予想できるのですべてを暗記する必要はありませんが、知っておいた方が確実に得点力は伸びます。
HSKの過去問対策をするならこれ一冊でOK実際にHSKの過去問対策をするなら「HSK公式過去問集(2021年度)」を持っておけば十分でしょう。
読解(阅读)だけではなく、リスニング(听力)やライティング(书写)も過去5回分あわせてすべて収録されているのでかなりお得。
過去問を解く際には、パート別に解いて特徴や傾向をおさえるのが重要です。この点、詳しくは「絶対に知っておきたい本番で使えるテクニック」で後述しますが、問題を解く際や答え合わせをする際には「文法」や「文の構造」をより強く意識するクセをつけてみてください。
長文含め、文章を見た瞬間に「あーこの構文ね」とドヤ顔で理解できるようになります。
HSK6級の読解対策③:より多くの文章に触れる
ステップ①で基礎を固め、ステップ②で過去問対策を通じてレベルアップを図ってきました。
ここから先は、時間的に余裕がある人だけ参考にしてみてください。何をするかというと、より多くの中国語の文章に触れる環境を作るだけです。
僕がおすすめする方法は以下の2つ。
- 方法①:HSK6級 読む聴く覚える2500で上質な文章に触れる
- 方法②:中国語ニュースが見れるアプリ”人民日报”をチェックする
いずれも、より多くの文章に触れて、読解力を上げることが目的です。
人民日報は難しい上に、iPhoneでしか使えないっぽい(記事執筆時点でAndroidにはない)ので、どちらにしようか迷ったら「HSK6級 読む聴く覚える2500」を活用してみてください。HSK6級レベルの単語とわかりやすいストーリーで語彙力アップを図れる上に、リスニング対策としても使える最高の一冊です。
本書については中国語「読む聴く覚える2500」の感想を徹底レビューで紹介しています。
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中国語「読む聴く覚える2500」の感想を徹底レビュー
続きを見る
iPhoneユーザーで人民日報を使ってみたい人は、以下からダウンロードできます。
人民日报 - 有品质的新闻
人民日报社無料posted withアプリーチ
絶対に知っておきたい本番で使えるテクニック
さて、ここまでHSK6級の読解で高得点を叩き出す勉強法として以下の3ステップを紹介してきました。
HSK6級の読解で高得点を叩き出す3ステップ勉強法
- 語彙力強化と文法基礎固めで体力作りをする
- HSK過去問対策をして本番レベルにビルドアップする
- 良質な文章に触れて読解力を極限に高める
ステップ③まで出来る人は少ないですが、最低でもステップ②までは頑張って欲しいところです。基礎力・応用力としては以上の3ステップ勉強法で十分なのですが、ここで知っておかないと損することがあります。
それは、HSK6級の読解は「50分で50問」の問題を解かなければならないという点です。
時間を測って過去問対策をしてみるとわかりますが、時間が足りません。圧倒的に。そのため、あるテクニックを使わないと、実力があっても得点が伸びないという事態に陥ります。
そのテクニックについては、公式LINEに登録してくれた方限定で無料プレゼントしています。良ければこの機会に登録して受け取ってください。 → すでに配布終了しました。
このテクニックを活用するだけで、本番でのスコアは10点以上伸びるはずです。>> 公式LINEに登録してHSK6級対策スライドを無料でゲットする(配布終了)
まとめ:HSK6級の読解は確実に高得点を狙える!3ステップ勉強法を取り入れよう
今回はHSK6級の「読解(阅读)」を得点源にするための勉強法について解説してきました。
リスニング(听力)やライティング(书写)に比べれば得点しやすい読解ですが、それでも日々の努力をコツコツと積み重ねていくことが大事です。その努力をムダにしないためにも、本記事で紹介した3ステップの勉強法を実践してみてください。
読解で高得点を取れるようになれば、HSK6級の合格に大きく近づきます。
中国語学習のモチベーションをさらに高めるためにも、読解を極めてみてください。応援しています。